☆Michael Jackson feat. Eddie Van Halen☆Vol.2

エディの自宅の電話が鳴った。


受話器を取ると聞き覚えの無い声が聞こえてきた。


「エディかい?クインシーだ」


「え、誰?」


「クインシーだよ」


だがエディにクインシーとゆう知り合いはいない。


暫くそんなやり取りが続き苛立ったエディが


「ふざけんなバカヤロー!だから誰なんだよ!」とキレる。


「だからクインシー・ジョーンズだよ!!」


「えぇっ!?」


電話の相手はジャズ・トランペッターでプロデューサーでもあるクインシー・ジョーンズであった。

畑の違う敏腕Pが何故エディに電話を?


聞けばマイケル・ジャクソンのニューアルバムで1曲ギターを弾いてくれないかと言う。


エディは少し戸惑った。


何故なら兄のアレックスに「バンド以外の活動には手をだすな」と釘を刺されてたからだ。


だがバンドはその時オフで兄貴はバカンス中。


当時のマイケル・ジャクソンは有名人ではあったが今の様なポップ・スターとゆう偶像に祭り上げられてはいなかった。


エディは自分達とは違うジャンルのレコードなのだからバレやしないだろうと思い依頼を受ける事にした。


レコーディング当日。


何曲か候補に挙がっていた中から一番ロックっぽい感じの曲が選ばれる。


大まかなトラックは殆んど録音済で後はソロを被せるだけ。


2種類録ってクインシーサイドが気に入った方を選んだ。


トータル20分位の簡単な作業。


終わるとスタジオ奥からマイケル・ジャクソンが「君の超スピード・プレイ凄く好きだよ」と声をかける。


その後レコードは無事に完成。


エディ宛にお礼の手紙が届いた。


差出人の欄には『バカヤローより』と書かれてあった。


言うまでもありませんがこのアルバムとは『THRILLER』

当時話題にもなったプロモーション・ビデオも手伝ってシングル、アルバム共にギネス級の売り上げを記録。


♪Beat Itも普段黒人音楽など掛けないロック専門のFMラジオ局にリクエストが殺到しバレないとタカをくくってたエディの思惑は完全に崩れ去り兄アレックスは未だにこの件を許していないらしい。

おまけにエディはこのレコーディングをノーギャラでやったもんだからデイヴ・リー・ロスから「お前バカだなぁ~~~!」と散々、笑われたそうな。

コメント

  1. みいのすけ より:

    「Beat It」は、ロックな名曲ですよね。ジャイケルの曲の中でダントツに好きです。
    へぇ、ノーギャラだったんですか。この曲のリフやバッキングを弾いたスティーブ・ルカサーはどうだったんでしょうか?
    アレックスって、バンドやエディを守るために、常に目を光らせる、UWFインターでいう宮戸優光みたいな存在だったんですかね?

  2. AKIRA より:

    みいのすけさん♪^^
    ルークを始め他のミュージシャン達は
    エディと違って《仕事》でしたから
    当然それなりのギャランティは貰ったでしょうね♪(^^)b
    宮戸みたいかどうかは判りませんが(笑)
    バンドの活動や運営に関しては
    アレックスがすべてのイニシアチブを握ってるって話を
    昔、聞いた事があります☆

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