ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆092

Xデー(笑)の2日前。川崎のOYH。


計画通り遥子に『急用』が出来、約束キャンセルのメールを送る。
5分後、麻理子から了解の返信が届く。
空かさず裕司が麻理子宛にメールを送る。とゆうより敏広達に添削されたメールを強制的に送らされる。


裕司からのメール送信後、暫く重い沈黙が続く。
5分後、裕司の携帯が鳴った。
早く内容を確認する様、皆に急かされる。
手が震え鼓動が廻りに聞こえるんじゃないかと思える位にドキドキする。
まるで公開処刑される様な心境の裕司。恐る恐るメールを開く。
息を飲む敏広達。
「おい………どうなんだ?」
「……………オッケーだ!」
一斉に安堵の溜息が出る。
「良かったじゃねぇかよ!」
「私も正直、心配だったわ」
「でも肝心なのはこれからだぞ」
「は、はい!」
ここ数週間の中で裕司の顔にやっと精気が表れる。


今度は具体的に待ち合わせの場所と時間等のメールを作成。
さっき迄と違いメールを打つ指も滑らかな裕司。
後ろから敏広が携帯画面を覗く。
「おいチョット待て!」
「え?」
「待ち合わせ場所が赤坂の駅って、どうゆう事だ?」
「・・・最寄の駅じゃないか」
「お前、麻理子ちゃんに、そこまで一人で行かせる気か?」
「・・・問題無いだろ?」
「裕司君!」
子供を叱る先生の様な顔をした遥子。
「女の子を、ちゃんとエスコート出来ない様じゃ男とは言えないわよ」
カウンター奥で眞由美も遥子と同じ様な顔をしてる。
「えっ・・・じゃあどうすれば」
「そんなん、お前が調布まで迎えに行くに決まってるだろうが!」
「えぇ~っ!?」露骨に面倒臭そうな顔をする裕司。
裕司の自宅の最寄の駅は田園都市線の梶ヶ谷。調布経由で赤坂に向うのは、かなりの遠回りであった。
「それ位やらなきゃ麻理子ちゃん位、可愛い娘はGETできねえぞ!」
「そうよ!麻理子はモテるからね!!」
「根性決めろ!オラァ!!」
「は、はい・・・」
拳斗に凄まれ素直に従う裕司。


デート。それは男が女を接待する事である。

つづく

コメント

  1. baybreeze より:

    >デート。それは男が女を接待する事である。
    そっか~~~・・・そうなのか・・・
    私反対のことしてた・・・ばかだったかも(笑)

  2. AKIRA より:

    baybreezeさん♪^^
    >私反対のことしてた~
    男の立場からすれば、そうして頂けると非常に助かるんですがね(笑)

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