「全く様子が可笑しいと思ったらロクな事しないんだから」と呆れ顔の響子。
「ちょっとジャレてただけじゃない!」
「やって良い事と悪い事が有ります!麻理子ちゃん大丈夫?」
「あぁ、はい………」
実は、かなりヤバかった。
「ごめんなさいね。こんな子だけど仲良くしてあげてね」
「こんな子って貴女が親ですよーだっ!」
ぱこーーーーん!!
「いいったぁーーーーーーーーーいっ!!」
今度はデコを抑える遥子。
昔から槙村家には、ご飯用と躾専用の2種類のシャモジが有り3人の娘は皆そのシャモジで育てられた。
「逆上せる前に身体を洗ってサッサと出なさい!」と浴室から出ていく響子。
その後、言われた通り身体を洗って風呂から出る二人。
制服が乾くまで、遥子が自分の普段着を麻理子に貸してくれたが下着はサイズが合わない。すると
「これ使いなよ」
涼子が箱を盛って脱衣所に入ってきた。
この日は火曜日で偶々家に居た涼子が自分が普段から着けている物の新品を麻理子にプレゼントしてくれた。
「よかったじゃん!涼ネェの下着ってポーランド製の高級なヤツだよ」
それを聞いて、ちょっと嬉しくなる麻理子。色は白だったので麻理子でも抵抗無く着けられる。だが箱から中身を出してみるとそのデザインに唖然としてしまった。
バストトップが間違い無く透けて見えるであろう総レース、パット無のブラと、これまた総レースでストリングスタイプのタンガ。いわゆるTバックのショーツでこれでは当然アンダーヘアも透けてしまう。
「い、いつもこんな凄いの着けてるんですか?」
「可笑しいかしら?」
「いいから着けてみなよ」と遥子。
そして半ば強引に遥子と涼子に着させられてしまう。
「わぁ!麻理子、何だかエッチだよ!」
「麻理子ちゃん結構ナイスバディだから似合うわよ」
だが洗面台の鏡に映る自分を麻理子は直視出来なかった。
案の定、本来、隠すべき所が透けて見えてしまい、またフルバックのショーツしか着けた事が無いのでTバック特有の食込みと剥き出しになったヒップに違和感を感じて何よりそれが恥ずかしい。
だがこれがキッカケで後に麻理子はTバック愛好家になってしまうのであった。
その後、麻理子は夕食をご馳走になり響子が遥子と共に車で自宅まで送迎してくれ、帰り際には遥子の祖父母が、とらやの羊羹とどら焼きをお土産に持たせてくれた。
あの時と違いズブ濡れにはならずに済んだが雨は全く止みそうに無い。
徒らに時間が過ぎてゆく中、身体も冷えてくる。
すると遥子が
「麻理子、明日は何か外せない用事とかある?」
「えっ?無いけど、どうして?」
「今日は泊まっちゃわない?ここに」
パッと麻理子の表情が明るくなる。
「でも部屋、空いてるかなぁ?」
「聞いてこようよ」
フロントに問い合わせるとラッキーな事に空室が有り二人はそのまま新館のツイン・ルームにチェック・インした。
「雨音が~忍び込む~ニューグランド~ホ~テ~ル~♪」
二人はエレベーターに乗りながら楽しげに一緒に歌い部屋へと向かった。
コメント
おはようございます~♪
ご飯用と躾用のシャモジで育てられた。って(^o^)
アニメにしてもおもしろいだろうなって思いました~☆
Chinatownさん♪^^こんばんは&毎度です
>ご飯用と躾用~
ここは我ながらナイスだと思っております(笑)
実はアニメ化マンガ化は書籍化よりも密かに狙ってたりしてます(爆)