人権剝奪

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ネット小説 web小説【人権剥奪】012

2階に上がると、とてもリフォームをしている様には見えなかった。 不信感を抱きながら自室のドアを開ける絵美里。 だが、室内は特に変わった様子は見られない。 否、厳密に言えば数か月前とは違った。 部屋全体が綺麗に整理整...
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ネット小説 web小説【人権剥奪】011

舌打ちをする【少年A】 「…出ないんですか?」 「あっ、うん…」 何だか躊躇している様子。 また呼び鈴が鳴る。 絵美里が受話器を取る。 「はい?」 「○○警察署です」 「えっ!?」 予...
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ネット小説 web小説【人権剥奪】010

「いやぁ、ゴメンナサイ!脅かしちゃって」 「あ、いえ…」 1階のリビングに通される絵美里。 「まぁ座って!」 自宅なのに、まるで自分が客人の様な扱いを受ける。 「コーヒーと紅茶、どっちがいい?」 「えっ...
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ネット小説 web小説【人権剥奪】009

やはり野々山も当初は【少年A】との生活に幾許かの不安を抱いていた。 だが実際に暮らし始めると拍子抜けする程、普段と、それほど変わらぬ生活を送る事が出来た。 素顔の【少年A】は少々、根暗に思える様な雰囲気も有るが基本的には大人し...
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ネット小説 web小説【人権剥奪】008

【少年A】は模範生という事も有り2年弱で出所が決定となった。 だが何と【少年A】の両親が親権を放棄。これにより【少年A】の身元引受人を新たに見つけなくてはならないという問題が発生した。 【新・日本国憲法】では国民の年齢による区...
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ネット小説 web小説【人権剥奪】007

改めて開業した法律事務所を細々と営み、野々山に対する世間の関心も薄れてきた頃、ある事件が起きた。 【女子大生強姦殺人事件】 都内の大学に通う二十歳の女子が一人の男に強姦された末に殺害された。 しかも犯行が当時、中学二年生...
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ネット小説 web小説【人権剥奪】006

一瞬、場の空気が止まり、スタジオ内、一番奥の客席に注目が集まる。 無視する事も出来ないので司会者がインタビュアーを促す。 マイクを向けられると、歳の頃40から50代と思われる、その女性はマイクを手に取り、ゆっくりと話始めた。 ...
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ネット小説 web小説【人権剥奪】005

拘置所、独房内にて、野々山忠雄はベッドに腰掛け、虚ろな眼差しで目前の壁を見詰めていた。 脳裏に浮かぶ光景が、まるで映画の様に、その無機質なグレーのスクリーンに映し出されているかの様な錯覚に陥る。 その映像は野々山自身の半生。 ...
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ネット小説 web小説【人権剥奪】004

「解りました。では犯罪以外で人権を剥奪される場合も有るのでしょうか?」 「有ります。国民の三大義務を果たしていない場合は人権剥奪の対象と成る事も有り得ます」 「勤労、納税、教育の3つですね」 「まぁこれは前、憲法時代から...
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ネット小説 web小説【人権剥奪】003

「まぁ、至ってシンプルな考えでして、人権侵害を犯した者に対しては、その人権を剥奪しようと。その様な者に人権を主張する権利は無いと、こういう事ですね」 「具体的には、どの様な場合に人権を剥奪されるのでしょうか?」 「先ず殺人です...
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