女達のトラベリン・バス

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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆177

「いい人達ですね」「えぇ!本当に」帰っていく裕司達を玄関先で見送る護と澄子。共に裕司以外の者達と顔を合わせたのは雄一郎の葬儀以来2度目。あの時は裕司達だけで無く多くのYAZAWAファンが弔問に訪れ、その独特な雰囲気に当初は些か面食らったがT...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆176

澄子が玄関を開けると裕司の後ろには麻理子や敏広、賢治、眞由美、拳斗、愛美、真純といつものメンバーが揃っていた。「まぁ、いらっしゃい!」澄子の表情が明るくなる。「どうぞお入りになって!」「お邪魔します」裕司とは馴染みある間柄だが後の者達と顔を...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆175

「帰れ帰れ!お前達にそんな権利は無い!」「自分こそ、そんな権利無いだろ!」「そうよ!」「いきなりしゃしゃり出てきて何勝手な事を言ってるんだ!」「うるさい黙れ!」「うるさいのはそっちの方だ!」「ちょ、ちょっと止めて…」澄子の精神的疲労もピーク...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆174

神崎澄子はこの数週間、気が休まる日が無かった。「それじゃ、また来ますんで前向きにお考え宜しくお願いします。決して悪い様にはしませんから!」「ほら、ちゃんと御挨拶なさい」「おばあちゃん、さようなら」と二人の子供。可愛い盛りである筈のこんな子供...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆173

第伍章:永い旅神崎雄一郎の人生は決して平坦な物では無かった。岐阜県の片田舎に生まれて幼い頃に母親とは死別。しばらく父一人、子一人の生活が続き小学校入学の時期に父親が再婚。これが雄一郎にとって地獄の始まりであった。当初は雄一郎に対しても優しか...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆172

せわしない程の喧騒が響き渡る空港内のロビー。無言のまま横に並んで座る遥子と麻理子。麻理子が俯いて泣いている中「卒業式の日の事……憶えてる?」遥子が沈黙を破った。その問いに小さく頷く麻理子。実は麻理子も同じ事を考えていた。麻理子の部屋にある一...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆171

唖然とする遥子。マレーシアに旅立つ事はメールに書いたが飛行機の時間迄は知らせていない。しかも今日は平日。眞由美や真純はともかく敏広達は仕事の筈。だがその程度の事等全く問題にしないのが遥子の仲間達であった。「遥子ちゃん、ちょおっと冷たいんじゃ...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆170

肝硬変であった。煙草もギャンブルも増して女遊びもやらず特に趣味といった物が無かった雄一郎の人生の楽しみと言えば酒。例の緊急入院以降は体調も回復傾向で適度な飲酒であればそれ程負担では無い様に思われたが病魔は確実に雄一郎の身体を蝕んでゆき、その...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆169

「あの……久しぶり!」「え、えぇ、本当に」よりによって親友の元カレに会うとは流石に遥子もどんな顔をしていいのか判らなくなる。「どなたかの…お見舞い?」「う、うん。上司の」「そ、そうなんだ」「うん。…小野寺君はお仕事?」泰昭が医療機器メーカー...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆168

まるで高級ホテルの様な個室に入るとスタッフがベッドの横に椅子を用意してくれた。促されるように座りフラワー・バスケットを典子に渡す。「ありがとう!まぁ可愛い!!」ワンちゃん好きな典子の表情があどけない程に明るくなる。するとスタッフがそれを受け...
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