女達のトラベリン・バス

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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆138

10月の第一土曜日。秋も深まり肌寒くなった頃に麻理子と遥子は横浜の中華街へと向かった。午前11時近く。天気も良く観光客で賑わう中、蒸した中華まんと炒られた甘栗の香りがあちらこちらから漂う。「いい匂い!お腹空いちゃうよねぇ!」食べる事が大好き...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆137

「やっぱり似合うジャン!あんな地味ぃなのより全然イケてるよ!」試着室から出され大きな鏡の前に立たされる麻理子。「お似合いですよ!本当に」遥子とショップの店員さんの太鼓判を貰ったせいか自分でも良い感じに思えてきた。「ねぇ買っちゃいな!お金が足...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆136

「チャイナドレス?」「うん!一緒に買いに行こっ!」銀座のとあるバーのテーブルでカクテルとジャーマンポテトにカミカツ、季節のフルーツ等を摘みながら談笑している遥子と麻理子。チャイナドレスは女性のYAZAWAファンの定番コスチュームとも言えるア...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆135

入学式当日。遥子は、この日程、神様に感謝した事は無かった。何と麻理子と同じクラスになれたのだ。《駄目……顔って正直…………》式の真っ最中でも、ついつい表情が綻んでしまう顔に自分でも呆れてしまう。「何さっきからニタニタしてるのよ?気持ち悪い子...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆134

入試当日、何と麻理子と同じ教室で試験を受ける事になった。席は受験番号順で麻理子は廊下側2列目の前から2番目の席。遥子は4列目の一番後ろ。何だか初恋の人が傍に居るみたいに舞い上がる遥子。「槙村さんどうしたの?」と右真横の同級生。「えっ?な、何...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆133

小学生に成ってからの遥子は色々な面で劇的に変わっていった。先ず肉体的変化。入学当初は学年でも一番低かった背がみるみる大きくなり3年に進級する頃には後ろから数えた方が早い位にまで成長。それに伴い不健康だった肌も段々と血色が良くなり次第に色白に...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆132

一生懸命、書いたお手紙をクシャクシャにされ遥子は、その日、帰宅してからもずっと泣き続けた。「また書き直せばいいじゃない」「そうよ。また手伝ってあげるから」優しく励ましてくれる二人の姉。中々気持ちを切り替える事は出来ないが遥子はベソをかきなが...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆131

その日以来、遥子の話題は寝ても覚めても天使、麻理子の事ばかりであった。麻理子の事を嬉しそうに話す遥子を見て家族の皆も穏やかな気持ちになる事が出来、また、あれ程嫌がっていた幼稚園に行く事を拒まなくなった。ただ、遥子が麻理子と直接、接点を持った...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆130

「ママ!遥子ねぇ、今日、天使に逢ったの!」「えぇっ!?」遥子の母、響子は声が裏返る程に驚いた。話の内容にでは無い。遥子が自分から話始めたからだ。幼稚園から帰る時、普段ならどんなに話しかけても遥子は何も喋ろうとしなかった。楽しい事など何も無い...
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ネット小説☆女達のトラベリン・バス☆129

第四章:YOKO或る日、久し振りに実家に戻った遥子は自室で幼稚園の卒業アルバムを本棚から引っ張り出し机の上に広げていた。先ず始めに自分のクラスの集合写真から遥子は過去の自分を探して目を止める。「チビクロかぁ」と苦笑する遥子。今でこそ才色兼備...
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